七夕−言霊学から見た意味

 天の川で一年に一度、 7月7日に会うとされる織姫と牽牛。7月7日の意味は既に説明しましたので、今日は織姫と牽牛とは誰なのかについて言霊学の見地から考えてみたいと思います。

 結論から申し上げると、織姫は天照大御神、牽牛は須佐男命ということになります。古事記の記述を見てみましょう。天照大御神は「忌服屋(いみはたや)にましまして、神御衣織らしめたまひしめたまふ時に、・・・」とあるように神の御衣を織る神であり織姫です。空間を縦糸(母音、半母音)に、時間を横糸(父韻)にとって人間の心を織りなす主宰神です。また、伊邪那岐神は三貴神(みはしらのうずみこ:天照大御神、月読の命、建速須佐男の命)の内、天照大御神だけに御頚珠(みくびたま)を授けました。御頚珠の頚は「組む霊」のことで言霊原理のことです。人間精神の最高原理は天照大御神だけに授けられたということです。

 一方、牽牛は牛を引く者、牛はウシです。言霊「ウ」は、これまで度々言及しましたように現識の次元を意味します。この次元は感覚・欲望の世界であり科学・産業という社会現象の母体です。言霊「シ」は心の働きが中心に向かって鎮まり収まる力動韻・パルスです。牛を見ると、宇宙の感覚エネルギーがそこにどっしりと静まっているように感じられます。牛の語源でもあります。その牛を引く主体である牽牛は科学・産業の世界を主導する神であり、伊邪那岐神から「海原(「ウ」の「ナ」の世界)を知らせ」と命じられた須佐男命です。

 以上をまとめれば、織姫(天照大神)は人間の精神文明を象徴し、牽牛(須佐男命)は人間の物質文明を象徴しているということが出来ます。その両者が一年に一回天の川で逢瀬を遂げる。つまり七夕は、現在の物質科学最優先の時代が究極の段階に至った時、3000年来隠滅されていた精神文明の精華である言霊原理が復活し、この両者が手に手を取り合って新しい文明を作ってゆく時代が到来するということを予言したお祭りであるといえます。今まさにそのような時代が到来しつつあると思うのは管理人だけでしょうか。

 今日は七夕の意味について書いてみました。

 それではまたお会いしましょう。

 

 

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