コトタマの基礎(親音)

 長期にわたり記事の更新ができませんでした。実はこの間、管理人の第4作目となる本の原稿(第2稿)を推敲しておりました。「言霊から見た合気と呼吸力」というニッチなタイトル(笑)で、管理人が第1作目からお世話になっているBookWay書店から今春出版予定です。

 この本では、コトタマ学について出来るだけ分かりやすく説明するとともに、天霧身体操法の基礎である骨格連動と呼吸力について前著、前々著以上に詳しく解説してあります。出版の際には改めて報告させて頂きます。(前々著、前著、次作なら第3作目じゃないかとご指摘を受けそうですが、実は管理人、「ゴルフ解体新書」なる場違いの本も出版しております。)

 さて、お詫びと本の宣伝はこのくらいにして、今日はコトタマ学の重要なポイントであるコトタマ親音についてお話しさせて頂きます。

 これまでの投稿で、心の先天構造にあるコトタマ17音(および韻)、つまり、アイウエオ、ワヰ(ウ)ヱヲ、キシチニヒミイリに言及してきました。この中のがコトタマ親音です。ちなみに古事記では、それぞれを伊耶那岐(いざなぎ)の神と伊耶那美(いざなみ)の神に対応させています。

 大辞泉によれば「親」は、「子を生んだ人。父と母の総称。また、その一方。養父母などにもいう」とされています。コトタマ学で父と言えば、父韻です。また、母と言えば母音(半母音)です。ですから、親音は父韻と母音(半母音)の総称ということになります。父韻であり、同時に母音(半母音)でもあるコトタマのことです。

 まず、母音(半母音)としての役割から見てゆきます。母音、半母音については、「性命双修」でその概要を説明しました。母音(半母音)は、私たちのココロが住む5つのフィールド(宇宙)であるということでした。その際、コトタマ「イ」「ヰ」は、創造意志のフィールドであり、『4つのフィールドにおけるココロの働きを縁の下で支えているココロの働きが、5つ目のコトタマ「イ」のフィールドです』と説明しました。今日は、もう少し具体的に見てゆきます。コトタマ「イ」は縁の下の存在であって、それ自体姿を表すことがないということを身近な例で確認します。

 「あなたは意志が弱すぎる!」

 管理人などは、この言葉を数え切れないほど聞かされてきました。個人的にはあまり良い思い出(経験知)はない言葉ですが(涙)、この意志の弱さ(あるいは強さ)ということに少しこだわって考えてみたいと思います。

 意思が強い、弱いという表現は、イを除くアオウエ四母音が表しているフィールドでは使えるのですが、親音イ(ここでは母音)のフィールドでは使えないということです。このことは、親音イの性質をとても良く表しています。どういうことでしょうか?

 例えば、事業拡大(コトタマ「ウ」のフィールド)に関するAさんの決意は固い、B子さんの演劇(コトタマ「ア」の次元)に対する意気込みは物凄い、C君の学問に対する情熱(コトタマ「オ」の次元)は尋常ではない、より良い社会を目指す政策実施(コトタマ「エ」の次元)に関するD氏の決意は一瞬も揺らぐことがない、といった話しはスッキリ聞くことができます。しかし、「君は意志が強いということに対して意志がとても強いね」と言われたらどうでしょう。日本語としては間違っていないのでしょうけれど、それだけでは意味不明です。

 このように、コトタマ「イ」は私たちの心に確実に存在している「(創造)意志」の働きを司るものですが、他の4つの母音を母体として出てくる現象の原動力になっている隠されたフォースとでも表現できるものなのです。親音「イ」「ヰ」は人間の創造意志、生きようとする意志となって他の4つの母音ウアオエを支えていますが、それ自体は直接現象を生み出すことはありません。これが親音「イ」「ヰ」の母音としての性能です。

次に、父韻としての役割です。母音アオウエが示す心の宇宙の各次元は、親音イに支えられてそこに存在しています。しかし、そのままでは現象(子供)を生むことはできません。母音は現象が生まれ出てくる宇宙であり母体です。母体はそこに存在していますが、そこから何らかの現象が出てくるためには、母体に対する働きかけや刺激がなければいけません。その働きかけや刺激の役割をするのが父韻ということになります。そして、この父韻は、他のフィールドを支えている創造意志のフィールドであるコトタマ「イ」から、キシチニヒミイリという8つの韻となって発動・展開して4母音を刺激し、私たちの精神活動の全ての現象を産むことになります。

なお、父韻の「イ」は親音「イ」とは別のコトタマですがこのことはまたの機会に説明したいと思います。

 それではまたお会いしましょう。

 

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