天霧の基礎ー肩甲骨②

 今日は肩甲骨と腕との骨格連動について簡単に説明したいと思います。肩甲骨は、上縁で鎖骨と上腕骨に連結されています。

肩甲骨が背中に浮かんでいることがよくわかります。

 ですから、腕が動く ⇆ 肩甲骨・鎖骨が動くという骨格連動の関係にあります。例えば、テーブルの上のスマホを取ろうとして腕を伸ばすときのことを考えてみましょう。そのとき、確実に肩甲骨・鎖骨も動いています。しかし、日常生活では肩甲骨・鎖骨の動きを意識することはほとんどありません。日常の感覚では捨象されているのです。

 管理人は、武道の「不思議な」動きというものは、こうした日常の感覚から離れた感覚を伸ばしてゆかなければ達成できないと考えています。日常感覚の延長線上で動きのスピードや強さを鍛えても、ある程度の成果は得られるでしょうが、限界があると思っています。

 それでは、肩甲骨と腕との骨格連動における非日常の感覚とはどのようなものでしょうか。天霧初級レベルで理解して欲しいことは、腕の動き → 肩甲骨の動き、という日常から離れて、この矢印の向きを逆転させることです。つまり、肩甲骨の動き → 腕の動き、とすることです。

 具体的にみてゆきます。前にならえの格好で両手の親指を立ててください。そこから、両手の親指を外に回します。手のひらが上を向きます。そして腕は外側に回転します。(これを専門用語で回外といいます。)次に親指を内側に回します。手のひらが下を向きます。このとき、腕は内側に回転します。(回内です。)言葉で説明するとややこしい感じがしますが、腕を伸ばして外側に回したり、内側に回したりしているだけです。

 さて、重要なことは、このときの肩甲骨の動きです。各自で確認していただきたいのですが、腕が回外すると肩甲骨下角が背骨側に寄り、腕が回内すると肩甲骨下角が背骨から離れる動きをすることが感じられたでしょうか?これが、肩甲骨と腕(上腕骨)との基本的な骨格連動です。

 そして、非日常の感覚を伸ばすために、肩甲骨下角を操作して、その結果として腕が回内や回外することを稽古します。天霧初級では、相手が両腕をしっかり掴んできた稽古型でこの骨格連動を使うと、相手が簡単に崩れてしまうことを学んでゆきます。

 今日は、肩甲骨と腕との骨格連動の基本をみてきました。なお、鎖骨との連動については天霧中級以上の課題となりますので、今日は割愛しました。

 それではまたお会いしましょう。

 

 

 

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