コトタマの基礎(ココロの先天構造)

 性命双修と言いながら、このところココロに関する投稿が続いています。コトタマの理論は、興味を持って頂いたときに、ある程度のところまで進んでおく方が良いと考えたためです。と言うことで、今日もコトタマの説明になります。

 これまでの記事「大嘗祭」「性命双修」「父韻」「父韻−2」で、母音半母音父韻という合計18の音(コトタマ)が出てきました。具体的には、アイウエオ、ワヰウヱヲ、キシチニヒミイリの18音です。ここで、注意深く記事をフォローして頂いている読者は、「18音の中に重複している音がある、どうして?」と思われたのではないでしょうか。この疑問に答えるために、今日はもう一歩踏み込んで、母音、半母音、父韻を見てゆくことにします。

 18音の中で重複しているのは、母音の「ウ」と半母音の「ウ」、それと母音の「イ」と父韻の「イ」です。まず、「ウ」から見てゆきます。

 母音は主体、半母音は客体でした。認識している主体と認識の対象である客体が同じとはどういう状況のことでしょう。バラの花束の例(「父韻」参照)で言えば、目は醒めたけれど、まだ視点が定まっていない瞬間です。目の前に何か差し出されたことは分かる。しかし、それが赤いバラの花束とは認識できていない状況です。主客未分化の状態と言えます。

 ココロが最初に活動を始めた、その最初の一瞬、確かにそのような状況がある。コトタマの理論を完成させた先人達は、そのようなココロの状況を、私たちが発音できる音で表すならば「ウ」以外にないとしたのです。主客未分化の状況ですから、主体(母音)も「ウ」、客体(半母音)も「ウ」となります。これが50音表の中で「ウ」が重複している理由です。(このことは、欲望ーコトタマ「ウ」のフィールドーにはキリがない、ということを端的に表しているのですが、煩雑になりますから今日は触れません。)

 次に、母音の「イ」と父韻の「イ」です。この疑問に対する回答は、漢字の「音」と「韻」との違いの中にあります。「音」は発音できるもの、「韻」はそれだけでは音にならないもの、ということです。

 父韻は、私たちのココロの原律、バイブレーションです。これまで、父韻はキシチニヒミイリの8音です、と説明してきました。しかしこれは、父韻が、創造意志のフィールドである母音「イ」に働きかけた結果出てきた音ということです。どういうことでしょうか?

 実は、父韻はローマ字で表したほうが分かりやすいものです。書き換えます。父韻は、k s t n h m y r の8韻です。それだけでは音になりません。このココロの波動が、創造意志のフィールドである母音「イ」に結びつきます。ローマ字で表せば、ki si ti ni hi mi yi ri となります。これが50音表の中のキシチニヒミイリになるわけです。(また、例えば欲望のフィールドである母音「ウ」に結び付けば、ku su tu nu hu mu yu ru 、つまりクスツヌフムユルになります。)

 これで、母音の「イ」と父韻の「イ」とは別のものであることがお分かり頂けたでしょうか。

 以上のことを理解頂いた上で、もう一度、母音、半母音、父韻の数を数えます。「ウ」が重複していることが分かりましたから、18から1を引いて、母音、半母音、父韻の総数は結局17音ということになります。そして、この17音(コトタマ)だけで構成されているココロの宇宙のことを先天構造と呼びます。この先天構造は私たちの意識で捉えることはできません。

 例えば、「コーヒーが飲みたいな」と思ったとします。ココロの中の出来事・現象です。日常生活では、その思いがココロの活動の最初だと思っています。しかし、少し立ち止まってココロの中を見つめ直してみると、「コーヒー・・・・・」という言葉が出てくる前に、頭の中で色々なプロセスがあるようだということが直感的に分かるのではないでしょうか。

 このプロセスについて、宗教であれば神仏の働き、大脳生理学であれば神経経路やシナプスの働きなどと説明されるかもしれません。いずれにせよ、私たちが意識化できないココロのプロセスが存在していることは確かです。ココロの科学コトタマは、このプロセスが活動している宇宙のことを先天構造としました。それだけではなく、この先天構造は、母音、半母音、父韻の17音(韻を含む)で構成されていることを明らかにしたのです。

 先天構造を概念図で表せば次の図のようになります。古神道は、これを天津磐境(あまついわさか)と呼びました。

 今日はココロの先天構造について説明しました。ところで、これまで、母音、父韻というように父母が出てきました。一つの家庭の中でまだ出てきていないのは子供ですね。子供ができれば父母は親です。コトタマの科学も全体を一つの家庭に見立てて説明しています。ですから、このブログでも、次に親(親音)、そして子供(子音)が登場することになります。

 それではまたお会いしましょう。

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