天霧の基礎ー仙骨③

 仙骨に関する3回目の投稿になります。「仙骨①」で書いた二番目の特徴(骨盤を通じて両足とつながっており、姿勢維持や直立二足歩行の基礎になっている)についてもう少し深掘りしたいと思います。まず、今日は、仙骨の可動域ということを考えてみます。

 これまで仙骨を意識したこともなかったという方にとっては、「仙骨の可動域?そもそも仙骨って動くの?」ということになると思います。ですから、仙骨のプロフィールを簡単に確認することから始めたいと思います。

 下図のように、仙骨は腰椎(ようつい)の下にあって、先端に尾骨(びこつ)があり、仙腸関節(せんちょうかんせつ)で左右の腸骨(ちょうこつ)に連結されています。逆に言えば、仙骨は、両側から腸骨に挟まれているということになります。

 このことから、仙骨は、仙腸関節がゴムのようにしなやかであれば動きやすく(可動域が広く)、これが硬化してしまえば動けない(可動域ゼロで、腸骨と一体化してしまう)ことになります。

 実際、仙腸関節は、10歳ごろまで滑らかに動くようですが、40歳ごろから関節軟骨の繊維化が進行して、70歳代以降硬化が進み、80歳代になるとほとんど骨化してしまうようです。つまり、仙腸関節は経年変化して、年齢を重ねると硬化する!それとともに仙骨の可動域が限りなくゼロに近づいてくる!と言うことになります。

 管理人は、街ですれ違う人々の動きを観察することがよくあります。特に、若者たちの軽やかな身のこなしと、ご年配の方々の歩き方を比較しながら見ています。そうすると、やはりご年配の方々は腰回りの動きが硬くなっていることがうかがわれます。その原因は色々とあるでしょうが、管理人は、この仙腸関節の硬化が大きく関係しているのではないかと考えています。仙腸関節の柔軟性を保つことは、アンチエイジングに役立つかもしれません。。。

 さて、天霧では、仙骨に気持ちを置きながら動くことを重視しており、仙骨の微妙な動きをカラダ全体の動きの起点にするよう稽古します。ですから、仙骨の可動域を出来るだけ広げておくこと(仙腸関節の柔軟性を保つこと)がとても大切になってきますので、準備体操の中に、仙骨活性化のための第一式から第三式までの操法を設けています。

 仙骨起点の動きは、美しく無駄のない動きを実現するために不可欠なものです。そして、美しく無駄のない動きが出来るようになると、ヒトのカラダが本来的に持っている機(キ)が発揮されるようになります。(この機とは、ヒトのカラダの仕組み自体に内在している力というほどの意味です。)さらに、武道的には気配を消した動きを可能にするものでもあります。このことは次の投稿で見てゆきたいと思います。

 今日は、仙骨の可動域に焦点を絞ってみました。

 それではまたお会いしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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