大嘗祭について

 11月14日夕から翌15日夜明け前まで、皇居・東御苑で行われる大嘗祭は、 天皇陛下が皇位継承に伴って一度だけ行われる神事です。この、とても大切な皇室行事が行われる場所が大嘗宮ということになります。

 大嘗宮には、「主基殿」と「悠基殿」と呼ばれる中心的な建物があって、 ここで天皇陛下が、献上された新穀を神に供え、自らも食されることになります。今回献上される新米は、「主基田」に点定された京都府南丹市と、「悠基田」に点定された栃木県高根沢町それぞれの水田から運ばれたものです。

 大嘗祭の意義については諸説あるようですが、その解釈はまた別の機会に譲るとして、今日は、「主基田(殿)」、「悠基田(殿)」の「スキ」、「ユキ」の意味を、ココロの科学言霊にしたがって見てみたいと思います。

見やすいようにカタカナの一部を省略してあります。

 上の表は、私たちが小学校で学んだ50音表(50音図)です。「ウ」が母音(アイウエオ)のまんなかに置かれているこの音図のことを、天津金木(アマツカナギ)音図といいますが、今日は深入りしません。注目して頂きたいことは、この音図の中の「ス」と「ユ」の位置です。

 まず、この50音図を、「ナ」行と「ハ」行の間で二つに分けます。すると、向かって右側に「ア」行 〜「ナ」行の25音が入るグループ、左側に「ハ」行 〜「ワ」行の25音のグループができることになります。この二つのグループの中心にある音(カタカナ)はそれぞれ何でしょうか?そうです、「ス」と「ユ」です!

 各グループの中心に置かれている「ス」と「ユ」は、それぞれのグループの特徴を代表するものと考えられます。では、その特徴とは何でしょうか?それは、「ア」段に並んでいる「アカサタナ」と「ハマヤラワ」が表していると考えます。

 言霊学をほぼ完全に解明された島田正路氏(管理人の精神的な師です)は、「アカサタナ」は、「明らかな悟りの田を成せ」の表徴であり、宗教・哲学・芸術の世界を示しており、「ハマヤラワ」は「端をまとめて八数の列(ラ)の和を作れ」の表徴であり、物質科学の世界を示しているとしています。

 なぜそんなややこしいことになるのか、その理由についての説明は次の機会を待ちたいと思います。今日は、「スキ」と「ユキ」の意味に焦点を絞りたいと思います。

 さて、これまでのことをまとめると、「ス」は宗教・哲学・芸術の世界を、そして「ユ」は物質科学の世界を代表して示していることになります。また、「キ」は気です。さらに、ココロの科学言霊では、音図のことを稲(イネ=イの音)が実る田圃に例えて、一言で「田」と呼んでいます。ですから、「主基田」は「スの気を表す音図の半分」、「悠基田」は「ユの気を表す音図の半分」という意味になります。(ちなみに、「ユ」の田は、物質科学の世界を司る民族の名になります。)

 古神道では、宗教・哲学・芸術の精神活動をつかさどる神の名を月読命、物質科学の精神活動をつかさどる神の名を須佐男命としています(諸説ありますが)。そして、その全てを統括されるのが天照大神と言うことになります。

 大嘗祭で、天皇陛下は、主基殿で月読命に、また悠基殿で須佐男命に新穀を供え、自らも食されることになります。この二柱の命と新穀を共にされる天皇陛下のお姿は、天照大神ということになるでしょう。

 今日は少し難しい、また、大嘗祭という神事の解説なので宗教色の強いお話になりました。ただ、誤解の無いようお断りしておきますが、ココロの科学言霊は宗教活動とは一切関係ありません。むしろ、ココロの働きの一つである宗教という現象を客観的に観察しようとするものです。

 それではまたお会いしましょう。

 

 

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